*…贈り物…*

「贈り物」

 

「なあ、燕・・・」
  
  燕がくるりとこちらを向く。
  
  「どうしたの?」
  「お前に良いもんやるよ」
  
  そう言って俺が差し出したのは四葉のクローバーだった。
  燕がこんなもので喜ぶかはわからなかったが、自分なりに気持ちがこもったものだ
  った。
  
  「ありがとう、弥彦君!押し花にして大切にするよ!!」
  
  燕はうれしそうに笑った。
  俺はどんな小さいものでも気持ちがこもっていればきちんとその気持ちは相手に届
  くということがわかった。
  
  
  
  そして
  俺にとっての一番の贈り物は燕の笑顔だということがわかった。

 

                       END

花鳥風華さんより頂きました★

弥彦の不器用な感情表現に胸きゅんです(涙)

大好きな人の笑顔は、自分にとって贈り物。

なんてロマンチックで甘酸っぱいんでしょうv

これこそ弥彦と燕ちゃんの恋物語ですね!

本当に有難うございましたv

 

<風花庵2004年四周年記念に掲載 2004.11.11>

BACK