ドンタコスさん

 
  皆で占いGO!!

 

   「ねぇねぇ〜!これ見て〜!」
  
  ここは神谷家のお庭。なにやらチラシのようなものを手に持った薫嬢がおお
  はしゃぎでご登場です。
  
  「なんでぇ嬢ちゃん。朝っぱらからよぉ〜」
  
  あきらかにいつものように昼餉を狙ってきただろう左之助と洗濯中の剣心、
  素振りをしていた弥彦も薫のはじけようにちょっとびっくり。
  
  「なんでござるか?その紙は?」
  
  洗濯していた剣心も手を止めて薫の持ってきた紙に興味を示した。
  
  「そうそう!これ見て?」
  
  『ん〜〜〜???・・・細木数の子のズバリ当たる占い・・?』
 
  ・・・・え?・・・
  
  
  
  
  「う、占いでござるか・・・?」
  
  「そう!!なんかものすごい当たるって評判らしいのよ。だから今日の午後
  にでも皆で行って見ましょうよ!」
  
  『えぇ〜〜・・・・』
  
  「・・・行くわよね?(怒)」
  
  
  
  てことでなかば強引に薫に引きずられて緋村御一行は細木数の子の館に行き
  ました。
  
  「ものすごい人でござるなぁ・・・」
  「さすが細木数の子の館・・・」
  「それにしてもよぉ・・お前らは何を占ってもらうんだヨ。」
  
           *
  
  「で、あんた達は何を占って欲しいの?」
  さっそく細木先生の登場です。
  ・・・・・威圧感あります。
  
  数の子先生の威圧感に一同テンパってます。
  
  
  「じゃ、じゃぁ俺が最初に行くぜ!!」
  おぉ!鉄砲少年弥彦が一番に占ってもらうようです。
  「あ、あの!俺もっともっと強くなりたいんです!ど、どうしたらいいのか
  教えてください!」
  
  
  「・・・ズバリ言うわよ?」
  「は、はぃ!!」(声が上ずってます)
  「もっと師匠の言うことをよく聞きなさい。生意気な口ばっか聞いてないで
  目上の人の言うことを聞くのよ?わかった!?」
  「は、はぃ!!」
  
  
  
  お次は左之助の番です!!
  「俺はよぉ〜・・・」
  「あんたはまず働きな。」
  はや!!数の子先生瞬殺です。
 
  「あんた力はあるようだけど頭ん中はマルコメ味噌だね。まずは働いてつけ
  を全部返すことだね。それから今まで飯を食べさせてもらったそこのお嬢ち
  ゃんにお礼にカニでも買っていきな。あと考えなしに突っ込む性格は直し
  な。怪我ばっかりしてたらそのうち骨盤でもゆがんで腰まがるよ。それに
  ね、そんなことばっかやってたらそのうち毎回治療してもらってる人に毒で
  も盛られて死ぬよ。あんたはこれで終わり。」
  
  
  ガーン!!!
  
  
  さすがの左之助も数の子先生のマシンガントークに見事に撃沈し、端っこに
  体育座り。。。
  『さ、左之助・・・・』
  
  
  「はい次は?」
  「わ、私お願いしたいんですけど・・・」
  薫ちゃんの番がついに来ました!
  
  「あ、あの私全然女らしくなれなくて、料理もできなくて、すぐに手が出ち
  ゃうし・・このままじゃその・・好きな人に嫌われないか心配で・・・」
  
  
  薫殿!そんなに拙者のことを・・大丈夫でござるよ。拙者は薫殿が料理が出
  来なかろうと、すぐに拙者を殴ろうともそんな薫殿の全てを拙者は愛してる
  でござる!!
  
  
  「大丈夫よ。あんたはもっと他にも素晴らしい面をもっているのだから、そ
  れをさらに伸ばしなさい。料理ができないのは女としては困るけど練習し続
  ければ上手くなるわ。あんたのいう好きな人もあんたのそうゆうトコに惚れ
  たんじゃないかしら?」
  
  「細木先生・・・(ジーン)」
  
  
  
  「さて、残りのあんたいらっしゃい。」
  
  さあて!!やってまいりました!!おおとり剣心の登場です。
  
  
  ドキドキ・・・
  「お、お願いするでござる。」
  「・・・さて、あんたはただの占いじゃなくて私の透視能力で最近のあんた
  の行動を当てて見せるからきちんと聞いてなさいよ。あんたのそのさわやか
  な笑顔のウラに隠された真実を暴いてあげるわ。」
  
  「そ、そんな拙者別に隠し事のようなことはしてないでござるよ。」
  
  「あら、そう。それなら私がここにいる皆にお教えするわ。
  まずひとぉつ!!あんたそこの少年が二週間前に風邪引いて寝込んだ時付き
  っ切りで看病してたお嬢ちゃんをみて、少年がうらやましいからって、
  『拙者お腹が痛いでござる〜』とか嘘こいて甘えて、膝枕させながら、痛く
  も無い腹をさすってもらってたでしょぉう!!」
  
  「げー!!なんでそのことを・・」
  「って剣心!!てめぇ俺が苦しんでるときによくも・・」
  「や、弥彦!ち、違うでござる!これにはわけが・・・」
  
  「さらに!自分がいない間にお嬢ちゃんがそこのトリ頭と買い物に行ったか
  らといって嫉妬して、その日にコーラックを混入させた大福をわざわざトリ
  頭の家にまで持っていったわよね〜・・・」
  
  「げげー!!そんなことまで!!」
  「そういえば剣心が大福持ってきた次の日、俺、腹壊して一日厠で過ごした
  ような・・・剣心!!お前の仕業かよ!!このやろぉぉぉ!!」
  
  
  「さらぁぁに!!真昼間でもお嬢ちゃんに○○○や▲▲▲していることを想
  像、いや妄想したり、毎晩毎晩嫌がるお嬢ちゃんに×××に●●●したあげ
  く□□□したりしてるんだろぉ〜??」
  
  「げげげげー!!!拙者の考えていることまで・・・はっ!!」
  
  
  「剣心・・・」
  「てんめぇ・・・」
  「あんたって人は・・・」
  
  『この変態おやじ!!!』
  
  
  
  ガビーン!!!
  
  
  「お嬢ちゃん。あんたこんなダメ男でいいのかい?」
  「先生。私、考えます。」
  
  
  ガビーーーーン!!!!!まじっすか!!!??
  
  
  
  その日から2週間緋村剣心は家から一歩も外に出されることはなかった。
  
  「あぁ〜すっきりした!あら、今日はこの後タッキーとデートだったわ。」
  数の子先生は軽快な足取りで去っていった。
  
  
  
  
               おわれ。(ぼーん)
 
 

 

ドンタコスさんから頂きました、ギャグ小説でした。

め、明治にもいたんだ、『ズバリ言うわよ』の

細木先生(笑)

そして、緋村の妄想の記号の部分がめちゃくちゃに

気になる美咲なのでス…(汗)

 

いつもいつもセンスのある小説有難うございます。

はー、腹がよじれる!

2005.7.24

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