フルムーンさん

 

不安と安心

 
あの出会いは運命だったのだろうか…
  
  
  「燕」 
 
私を呼ぶ声がする。
  振り返ると貴方が笑ってる。
  最近急に大人っぽくなった貴方。
  
  
  私のよりずっと大きな手。
  がっしりとした腕。
  広い胸…背中…。
  全てが少年でなく男性なのだと意識させる。
  
  意味もなく貴方の名前を呼んでみる…。
  
  「弥彦君」
  
  優しく微笑みながら私の方へ振り向く貴方…。
  この貴方といる時間がたまらなく愛しい…
  いつか…いつかこの幸せが壊れる時がくるのだろうか…
  
  いつか壊れるんだったらこの瞬間…この時間を
  もっともっと大切にしなきゃ…。
  
  「…ばめ…燕?!」
  
  貴方の声でハッと我に返る…。
  
  「お前なにぼーっとしてんだ?!」
  
  「えっっ?あの私…。」
  
  ==…?今日の燕…おかしいぞ…==
  
  「なぁ燕…なんかあったのか?俺で良ければ聞いてやるぞ。」
  
  又私は貴方を心配させる…
  其の時頬に涙がつたった。
  
  「え?なんで泣くんだよ…?」
  
  この際全部吐き出してしまった方が楽かもしれない…
  
  「あのね…私凄く不安なの…」
  
  「なに…が…?」
  
  「弥彦君が何処か遠くにいっちゃいそうで…」
  
  「……」
  
  「弥彦君が他の娘と話してるのとか見てると  
   凄く遠い存在みたい…」
  
  言い終わるより先に口が塞がれた。
  少し強引ではあったが、優しく…それでいて甘い口づけ…
  
  
  「ごめんな…燕…お前がそんなに不安だったのに気づいてやれなくて…」
  
  「ううん…私こそ急に泣いてごめんなさい…
   でも…今はもう不安じゃないよ…弥彦くんの胸…
   凄く安心できるの…」
  
  「そっか…」
  
  「うん……ありがとう…大好きだよ…弥彦君。」
  
 
 

フルムーンさんから頂きました、弥彦×燕小説でした。

いやだもう、弥彦ったら積極的★(そこかい)

燕ちゃんの不安とドキドキ感を

一緒に感じてしまいました。

不安と安心は恋においては紙一重ですね。

 

二作目の作品投稿有難うございましたv

そして、掲載が遅くなってしまいましたこと

この場を借りて?申し訳ありませんでした(^^;

 

 

2005.7.24

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