仮面

仮面―中編―

 

  
「ふぁ〜、良く寝た!」
 
朝食の時間。大きな欠伸をし思いっきり背伸びする操。
今食べているご飯も3杯目。小柄な体からは予想できないくらいの量を食べている。
  
「操ちゃん良く食べるわね〜(汗)よかった!お米沢山買っててv」
 「ねぇ,剣心」といつもと変わらない笑顔で薫が剣心を見る。
 
だが、剣心は今,薫が話しかけた声など聞こえなかったかのように怒ったような、
哀しんでいるような複雑な表情で先程からずっと薫を見つめていた。
  
「ね、ねぇ剣心,どうしたの?私の顔になんかついてる?」
 
  薫は剣心の意味ありげな表情に気付いていたらしく気まずそうに剣心に聞いてみた。
  
「・・・別に何でもござらんよ・・。」
 
  ひどく暗い顔の剣心は薫から視線を背け、注いだ時から少しも減っていないご飯を
  食べた。剣心の反応にこれ以上何も言えなくなった薫も下を向いてご飯を食べ始め
  た。
 
  「ちょっとちょっと、緋村!あんた何なのよ!?その態度!せっかく薫さんがあん
  たを心配してくれたのに!何かあんた朝から変だよ?何かあったわけ?」
 
 今までガツガツ食べていた操も流石にこの気まずい雰囲気に堪えきれず言った。
だ がその言葉を無視するように剣心はお茶を飲んでいる。
 
 「ちょっとあんた聞いてっ・・・」
  ガタッ
  剣心の態度に起こった操がまた問いただそうとした時、それを遮る様に今まで一言
  も言葉を発しなかった蒼紫が食べ終わった皿を持って立ちあがった。
そして剣心はそんな蒼紫をギロッと睨むと
  
「蒼紫、話がある。」
 
  といって同じように席を立ち、部屋を出た。それに続くように部屋を出る蒼紫と、
  そんな二人を見てオロオロする操、そして何かに気付いたような薫・・・。
  本当の修羅場はこれから・・・。   
 
END
 
 

 

 

 

薫様LOVEさんより頂きました!

仮面の中篇にございます^^

 

掲載遅くなってなってしまいまして

誠に申し訳ないです(><)

 

本当に修羅場はこれからという感じで……。

大変だ大変だ(><;)

 

この四人の恋はいかに?!

後編が楽しみですv

 

 

 

2004123

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