*…夏の香byミユさん…*

夏の香
  
  
  ミーンとセミが鳴く。
  
  このクソ暑い中、剣心は洗濯、薫と弥彦は稽古に励んでいた。
  
  「さぁ!かかってらっしゃい!!弥彦!あたしに一本入れることができたら今日
  の稽古は終わりよ!」
  
  「望むところだ!覚悟しやがれブス!!」
  
  「ブスですってぇ!?」
  
  ビシッバシッ
  
  二人はまるで姉弟喧嘩のように稽古していた。
  
  弥彦がチラッと時計を見る。<その時代に時計なんかあるのか?byミユ
  
  「おっともう赤べこに行く時間だ!」
  
  「チッ。」
  
  そうして弥彦は赤べこに向かった。
  
  そしてこの神谷道場に残る人間は剣心と薫の二人だけ。
  
  「剣心。今日はその辺にして西瓜でも食べない?井戸に冷やしてあるのよ」
  
  「薫殿。もう少しで洗濯が終わるからちょっと待っててほしいでござる。」
  
  「分かった。」
  
  +++
  
  「薫殿。おまたせでござる。」
  
  「お疲れー。西瓜切ってあるわよー。」
  
  日が少し傾いた頃。
  
  二人は縁側に座って西瓜を食べていた。
  
  「おいしいわねーw西瓜。やっぱり夏には西瓜食べないとそんよね★」
<いやそんな事はないと思う・・byミユ
  
  「そうでござるな。」
  
  「甘ーい★剣心早く食べないとわたしが全部食べちゃうよー。」
<そんな事したら腹壊します。byミユ
  
  「大丈夫でござるよ。ここにまだおいしいのがあるから」
  
  「へ?」
  
  チュッ
  
  「・・んっ!?・・んん!?///////」
  
  「ご馳走様でござる♪」
  
  「な・・な・・・な・・・ななななな!?」
  
  「どうしたでござる?薫殿。」
  
  「何するのよ・・。剣心のバカーーーーーーーー!!!」
  
  ドグアッ!!
  
  「ゲフッ!」
  
  薫の右ストレートがもろ剣心にはいった。
  
  「剣心のバカ!スケベ!」
  
  「か、がおるどの・・。グフッ!」<吐血しましたbyミユ
  
  剣心は吐血しながら薫を見つめていた。
  
  「もし弥彦とかがいたらどうするのよ!!教育に悪いじゃない!!!」
<問題はそこじゃないのでは・・;byミユ
  
  「大丈夫でござるよ。弥彦は今赤べこに行ってるでござるし、左之は来てな
  いし。」
  
  剣心はいつのまにやら元気になっていた・・。
  
  「そ、そういう問題じゃないでしょー!恥ずかしくないの??」
  
  「別に。照れてる薫殿もかわいいなぁー♪」
  
  「・・っ////////」
  
  薫の顔が真っ赤になる。
  
  「と、とにかく!今度こんな事やったら埋めるからね!!!!!」<恐いです。薫
  ちゃんbyミユ
  
  そう言って薫はまた西瓜を食べ始める。
  
  辺りには夏の香がただよっていた。
 

 

 

 

                       END

スイカごと、薫殿も頂きます。ナイスだ、剣心。

剣心になら、薫殿をまかせられるよ。

しっかりね。

 

でもやっぱ薫殿ちょうだい。

あ、ダメ?うんうん、そうだよね。

じゃぁさ千歩ゆずって、貸して。

 

緋村:(殴)

 

…痛い。(←泣)

 

ミユさんのつっこみもおもしろいですね(笑)

季節外れになってしまってごめんなさい。

でも、秋のこんな日でも、夏を感じられる作品でした。有難うございました。

 

2004.9.20up

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