白い雪/紅雨さん作 |
白い雪 夜風がこんなに冷たいのに 外には雪が積もってるのに あんなに 怖い 雪なのに 体が・・心が熱いのは?? 誰のせい?? 「雪が綺麗だ・・・」 ふと口にした言葉 初めて口にした言葉 雪が・・・綺麗だと 「そうね まるで 天使の羽みたい」 天使・・・か 「って 剣心!!! 飲み過ぎだって」 飲みすぎ?? こんなの飲んだうちにはいらな・・・ ふと手元をみた 空になったとっくりが ひい ふう みい・・・ ・・・・・飲みすぎた・・・・・・ 「だぁいじょうぶ で ご・ざ・るぅ☆」 自分でも気分が高まり過ぎてるのが良く分かった ふと 彼女を見る 風呂上りで濡れている髪 紅潮してる頬 少し潤みがちの瞳 全てが自分を誘ってるように見える あまりにも綺麗だから 「んーー かおる殿 風邪をひくでごじゃるよーーう」 「剣心こそ 早く寝ないと風邪ひくって!!」 怒ってる時の彼女の顔・・・ まだ少女の面影が残っていて それでいて俺をやさしく包み込んでくれる 心配してくれる 「ねぇ 剣心ってばぁ」 お願い それ以上 近寄らないで どんなに雪が積もろうと どんなに冷たい風がふこうとも この気持ちはもう冷めない 君のせいだよ 君がこんなに綺麗だから 俺の心に火をつけた あの人を忘れた訳じゃ無いけれど 君がいま 隣にいるから キザな言い方だけど ほんとだから もう・・・・ 止まらない 「ねぇ 薫は飲まないのか??」 知らないよ・・・ もう どうなっても いきなり口調が変わった俺を見て薫は少々たじろいだが・・・ 「んーー もう知らない!! 飲まないし もう飲ませないし」 そう言って薫はとっくりを取り上げた 俺はすぐさま取り返し最後の酒をぐっと口に含む そして瞬時に薫の口を塞ぐ 「ん・・・・ ふ・・・・」 俺は口に含んでいるもの全て移した 深い口付けでこっちも眩暈がしてきそうだった 全部飲み干した薫は顔を赤めながら下を向いている 「どうし・・たの? いきなり」 薫が聞いてきた 「どうしたのって お酒を君に飲ましただけ」 そう ただ飲ましただけ 悪い?? 「だって・・・ あんな不意打ち・・・・」 「君が悪いんだよ 君が・・・」 ふっと彼女の耳元で囁く 彼女は顔を真っ赤にした 「くす・・・ どうしたの??そんなに赤い顔して もうお酒が回ってきた?? それとも・・・アレのせい??」 「///////」 わざと意地悪な質問をしてみる 彼女は俯いてるだけ 「君が綺麗だから口付けをした あまりにも綺麗過ぎるから・・・」 「あたしは・・・あたしは剣心が・・・・・」 必死になって答えようとしている それは 少女の意地か・・ それとも本音か・・ まぁ 分かってるけどね 「薫 もう一度 してほしい??」 普段は絶対自分からしない彼女 でも 今日だけは・・・ 薫はこくんと頷いた それが嬉しくて 自分を求めてくれる彼女が嬉しくて可愛くて・・・ 唇を重ねるたびに 彼女は大人になる いつの間にか綺麗になる 「ん・・・ふ・・・・」 甘い吐息を出す君 少女から大人になる時 雪は降る・・・・ 「ねっ 剣心 もう寝よう 」 「そうだな お休み 薫 」 今 分かったよ 酒が俺を酔わすんじゃない 君がいるから熱くなる 俺を酔わせてるのは 薫・・・・君だったんだ どんな雪より 綺麗な君 天使の羽は 君そのもの 巴・・・ 見守ってくれるね?
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紅雨さんから頂きました! 酔っ払った剣心、暴走しちゃいましたねぇ(笑) キスシーン、こっちが照れちゃうほど なんだかセクシーでv 途中から剣心の一人称になっていて それがまたいいですね〜v 今 分かったよ 酒が俺を酔わすんじゃない 君がいるから熱くなる 俺を酔わせてるのは 薫・・・・君だったんだ
きゃー、なんて情熱的。 いわれてみたーい(笑) 紅雨さん、素敵な小説有難うございました★ 紅雨さんは小説投稿フォームを利用して ご投稿くださいました。皆さんもぜひ投稿してくださいねv 20050203 |