<ミユ様より>宗次郎×オリキャラ小説

天体観測
  
  ここは志々雄のアジト比叡山。
  
  窓から顔を出して空を見上げている可愛らしい女性が一人。
  
  そこへやってくる美青年が一人。
  
  「しずく。何やってるんですか?」
  
  この青年の名前は瀬田宗次郎。
  
  年齢は18歳である。
  
  「ん?星を見てるの。」
  
  この女性はしずく
  
  同じく18歳である。
  
  「星・・・ですか。」
  
  「うん。宗も見なよ。綺麗だよ」
  
  「うわぁ。すごいですね。」
  
  二人は空を見上げながら話をする
  
  「あっそうだ外で見ません?いい穴場見つけたンですよ。そこからならもっ
  とよく星が見れますよ」
  
  「ホント!?うんそこ行こう!!!」
  
  二人はその”穴場”へと向かった。
  
  「うわー!すごいここ!!」
  
  「でしょ?屋根の上ですけどここならよく見えますよ」
  
  「うん!すごーいvv星に手が届きそう★」
  
  「戦いとかあって地上が変わっても空や星は変わらないね。」
  
  「そうですね。」
  
  「あたしね。星みたいになりたかったんだ。」
  
  「え?」
  
  「星見たいにねキラキラして綺麗なみんなの星みたいな存在になりたかった
  んだ」
  
  「でもキラキラ光って綺麗なんて無理だね。あたしはもう汚れてるか
  ら・・。」
  
  しずくは空見上げながら言う。
  
  そして少し寂びそうな顔をする。
  
  「宗も知ってるでしょ。あたしが初めて人を殺した日。」
  
  「ええ。」
  
  「アハハ。あの時銀次郎が殺された場面見ちゃってきれちゃったからあの人
  たち全員殺っちゃったんだよね。銀次郎はあたしの唯一の癒しの時間だった
  から。」
  
  銀次郎とはしずくがまだ少女の頃飼っていた犬の事である。
  
  その頃のしずくは家の人たちから虐待を受け
  
  町の子供たちからもイジメを受けていた。
  
  そして唯一しずくが安心できる時間は銀次郎と遊んでる時だけだったのであ
  る。
  
  けどその銀次郎は・・
  
  しずくが住んでいた家の人たちに殺されてしまったのだ。
  
  それを見たしずくは切れた
  
  もう人を殺してもどうもならないような顔つきになり
  
  たまたま家に置いてあった刀を持ち
  
  家の人を一人のこらず消した。
  
  この世から
  
  ついでに今まで自分をイジメ、苦しめた奴等も全員殺した。
  
  そして最後の一人を殺した時
  
  宗次郎と志々雄に会ったのだ。
  
  「あなたたちだーれ?」
  
  「僕は宗次郎だよ。瀬田宗次郎。」
  
  「俺は志々雄だ。おい小娘。お前は?」
  
  「あたしはしずく。」
  
  「こいつら全員お前が殺ったのか?」
  
  「うん。そうだよ。何人殺ったかなぁ?少なくても10人は殺しちゃったかも
  vクス。」
  
  「そうか・・。」
  
  「あなた達はここで何してるの??」
  
  「旅をしていた。世界を俺のものにするためにな。」
  
  「世界を・・?へぇおもしろそう。あたしなんだか人をいっぱい殺したくな
  ってきちゃった。もう情なんかなくなっちゃったな。ウザイ奴はみんな消
  す。この世から。」
  
  「フッ・・ついてくるか・・?」
  
  「うん。行きたい。」
  
  「決まりだな。宗次郎。今日からこいつも仲間だ。」
  
  「よろしくね。しずくちゃん。」
  
  「うん。よろしく。あたしはしずくでいいよ。」
  
  「うん。じゃあ僕は宗次郎でいいよ。」
  
  「宗って呼んでいい?」
  
  「うん。」
  
  それから色々と仲間も集まり、志々雄一派が完成?した。
  
  「ねぇ宗。宗っていつもニコニコ笑ってるけどどうしてなの?」
  
  「えっ?う〜んもうクセみたいだからなぁ・・。」
  
  「クセなの?」
  
  「うん。」
  
  「なんかねーあたしねー最近宗見てるとドキドキすんの。なんでだろ?会っ
  てまだ3ヶ月なのにね。」
  
  「そうなんだ?僕もなんかしずくといるとドキドキするー。恋って言うのか
  な?僕、しずくの事大好きだから。」
  
  「うーん。あたしも宗の事大好きーv」
  
  「これからも一緒にいてね?」
  
  「もちろんだよ。しずくは僕が守ってあげる。」
  
  「うん。でもあたしも頑張って強くなるもんv」
  
  「アハハv」
  
  「ウフフv」
  
  それから今に至る。
  
  「・・ずく?しずく!!」
  
  「わっ!な、なに!?」
  
  「どうしたんですか?さっきからボ〜ットして・・。」
  
  「いや・・宗と会った時の事思い出して。あたしが宗といるとドキドキする
  って言ったとき。」
  
  「あの時ですか・・。懐かしいですね。」
  
  「そだねv」
  
  「そういえば・・さっき星みたいになりたいって言いましたよね?」
  
  「うん。でもあたしには無理かも。あたし汚れちゃったから。」
  
  ウフフと笑うしずく。
  
  「誰の星にもなれないな・・。」
  
  そして寂しげに空を見上げる
  
  宗次郎はしばらくしずくを見つめそしてギュッとしずくを抱きしめる
  
  「宗・・?」
  
  「しずくは・・僕の星ですよ。」
  
  「え?」
  
  「しずくは誰の星でもありません。僕だけの星なんです。」
  
  「宗・・。」
  
  「ずっと僕だけの星でいて下さい。」
  
  「うん。宗、大好きv」
  
  「僕もですよ。」
  
  そして二人は笑う。
  
  「さて肌寒くなってきたしそろそろ中入りますか。」
  
  「うんvそだね。明日も晴れたら星、見ようね。」
  
  「はい。」
  
  しずく、ずっと僕だけの星でいて下さいね?
  
  ていうか僕以外の星にならせるつもりは1%もないですけどね。
  
  誰にも渡しません。
  
  しずくは僕のですv
  
  明日も一緒に星みましょうねv
  
  僕だけの天使―。

 

 

                                           END

ミユさんより頂きましたv

オリキャラのしずくちゃんと宗次郎のお話でした。

宗次郎くんのお話でノーマルカップリングってあんまりないらしいので

読んでいてとっても新鮮なお話でしたv

 

しずくちゃんと宗チャンのお話がもっと

よみたーい!という方は

るろうにリンクの三ページ目、ミユさんのサイトsweet loveに

遊びに行ってみてくださいねv

連載小説とかたくさんありますですv

 

最後の誰にも渡しません…あたりが、もう

宗チャンっぽくて

いいですねぇ、しみじみ。

 

ミユさんは小説投稿フォームからお題に挑戦してくださいました!

お題ではなくても、男女カップリングのお話ならOK!ぜひぜひ投稿してくださいね^^            2004.10.17 up

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