口付け。 |
口付け。 貴方は知っていますか? “口付け”を・・・・ それはとても甘いものでした 夕日が沈む頃、恵のいる診療所へ、左之助は来た こんな時間に珍しい、と思いつつ出迎えた 「こんな時間に何の用?又ケンカ?」 恵は目を細めて皮肉っぽく言った 「ちげぇよ。酒だ、酒」 にやりと笑って答える 見ると彼の手にはお酒があった 左之助は恵を通り越してズカズカと入っていく 「ちょ、ちょっと・・・」 恵もその後を追う 結局彼女も酒に付き合わされる羽目になった 数分後・・・ 「・・・・まじかよ」 左之助は傍で泥酔状態になっている女を見下ろした どうやら彼女は少しお酒に弱かったらしい 顔を赤く染めてすっかり寝入っている いつもの白い肌がいい具合に赤く染まっていて とても綺麗に見える 左之助はその綺麗さにすっかり見とれてしまった 彼女寝返りを打った時、左之助は我に返る (・・・・何やってんだ俺は・・・) 恵を起こそうと肩を揺すった 「おい恵、起きろ」 しかし彼女はまったく起きない 「ん・・・」 「・・・ったく、起きろっ・・・・・っおゎ!?」 左之助は目を丸くした 今起きた事に頭が追いつかない 甘い香りが漂う それは恵の香り 彼女は無意識のまま左之助に口付けし、そのまま又寝てしまった 左之助はしばらく呆然とした 「・・・・馬鹿野郎」 次の日 朝の日差しで目を覚ました恵は頭痛に悩まされた 毛布が掛けられていて、それが左之助だと分かる 「あら、あいつもいいトコあるんじゃない」 と小さく笑った 左之助は恵に会うと顔が真っ赤になる 恵は首を傾げる その光景を見て左之助は安堵の息を漏らす 又いつか、お互い許しあった “口付け”を・・・・・ END |
あんパンさんから頂きました☆ 恵さんお酒弱いんですね、かわいいv そしてその寝顔に見とれてちゅうしちゃう左之助、もっと可愛いv いつか、互いに許しあった口付けを… というフレーズ、とても印象に残りました! すてきなお話有難うございました☆ まるこさんは小説投稿フォームを利用してご投稿くださいました。 ご活用くださいv⇒小説投稿フォーム |