花鳥風華さん

 
雪だるま
 
診療所の外に明るい声が響く。
  それは小さな姉妹とあいつのもの。
  きっと元気に雪で遊んでいるに違いない。
  その様子を思い浮かべて小さく笑った。
  まるで子供みたい。
  どんなに大人ぶっていようと、あいつは子供なのだ。
  
  「なあ、恵ー!ちょっと外に出て来いよ!」
  
  あいつのでかい声が聞こえる。
  ふわりと薄着を羽織って外に出る。
  そこには得意げに笑っているあいつが居た。
  
  「どうしたの?」
  「雪だるま作ったんだ。でかいだろ?」
  
  あまりに自慢げに話をするために笑い出してしまった。
  あいつは口を少し尖らせた。
  
  「なんだよ。…そうだ!お前も一緒に雪だるま作らねえ?」
  
  あいつは子供が友達を遊びに誘うような顔でいってきた。
  私はそれに軽くうなずいた。
  
  「いいわよ。でっかいのを作りましょ?」
 

 

花鳥風華さんより頂きました。

雪だるま、です。

季節外れのアップになってしまいましてすみません(T-T)

さてさて、実は子供の左之助君、きっと

姉妹に付き合ってる間に、楽しくなっちゃったんでしょう(笑)

そんな子供っぽいところも、左之助の魅力だと

美咲は思います!(握りこぶし)

苦笑しながらも、恵さんも参加して

きっと大きな雪だるまが出来たんでしょうね♪

 

この小説の続編が「馬鹿」ということです。

続きも読んでみてくださいね^^

 

2005.7.24

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